鼻腔内噴霧タイプのインフルエンザワクチン「フルミスト」について
2024年シーズンから、インフルエンザワクチンに鼻腔内噴霧タイプが発売されます。
以下に主な特徴を記載しますが、注射の痛みを避けることを希望し、鼻に噴霧することを怖いと思って泣くようなことがないようなお子さんにおすすめと考えます。
- 鼻腔内に少量の液を噴霧するタイプ(両鼻に0.1mlずつ)のため、痛みがありません。
- 1回の接種でOKです(注射タイプの場合、13歳未満では2回接種)
- 生ワクチンのため、注射タイプより効果がより長く持つとされています。
- インフルエンザの主な侵入経路である鼻腔に投与するため、より予防効果が高い可能性が期待されますが、実際の効果の確認の研究では注射と同等の効果とされています。
- 接種可能な年齢は2歳以上19歳未満【2~18歳】です。(ゼラチンアレルギー・重度の卵アレルギーのある方、妊娠中や重度の喘息がある方、および接種時に鼻水がひどい方などは接種できません)
- 副反応としては、30~40%の方に鼻水・鼻づまりが起こることがあります。(その他一般的なワクチンと同様の副反応の可能性はあります)
- 飛沫又は接触によりワクチンウイルスの水平伝播の可能性があり、接種後1~2週間は、重度の免疫不全者との密接な接触を可能な限り避けるようにと記載されています。(妊婦さんや生後6か月未満の乳児等も対象に含まれますので適切な感染対策を行ってください)